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おもちゃのCHU-CHU-CHU★(坂内龍弥 ルート)

第2章 衝撃のショッピング・デート


 チェックインを済ませ、エレベーターに飛び乗ると、貪る様に互いの唇を重ね合わせる。アタシは自分がこんな情熱的な人間だなんて、初めて知った。それもきっと、相手が坂内部長だから。

 エレベーターが目的の階に到着したと合図を鳴らすと、アタシ達は転がる様にエレベーターから降り、一目散で部屋を目指す。部長が鍵を開けてくれている間ももどかしくて。アタシはずっと部長のジャケットの裾を握り締めながら、横顔を見つめる。鍵が開いて扉が開くと、雪崩込む様に部屋へと入り、ベッドへ身を投げた。

 部長はアタシに口付けながら、服を脱いでいき、アタシの服も素早く脱がせる。下着も全て脱ぎ去り、生まれたままの姿になると、アタシ達は肌を擦り合わせ、お互いの肌の感触を直に味わった。

 部長は、前の時の様にベッドに横になると、身体の上にアタシを乗せる。アタシは部長の胸に身体を預け、部長の唇を貪る様に上から口付けた。

 「ふふっ。森脇さんに食べられてしまいそうだな……」

 唇が離れると、部長はそう言って微笑む。「森脇さん」と言う言葉が、他人行儀に思えて切なくなって。アタシは名前で呼んで欲しいとお願いする。

 「珠子……。好きだよ……。僕の名前も呼んでくれるかい?」

 アタシの頬を撫でながら、部長がそう言ってくれると、胸が喜びでジーンと痺れた。

 「龍弥……さん」

 アタシが呟く様に、部長の名前を口にすると、部長は「もっと呼んで?」と言って、親指でアタシの唇をなぞった。

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