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おもちゃのCHU-CHU-CHU★(坂内龍弥 ルート)

第3章 シーツの海に溺れて


 「珠子の乳首は、ちっちゃくて可愛いね」と、口に含みながら僕がそう言うと、声の振動が擽ったいのか、彼女はビクビクと身体を跳ね上げながら、すすり泣く様に「そこで喋っちゃ駄目」と言った。

 ああ。もう。可愛くて仕方が無い。滅茶苦茶にしてしまいたい。しかし僕は大人だ。ガッつくなんて、小僧みたいな真似は出来ないと、自分の心に言い聞かせる。

 大人の余裕で、彼女を焦らそうなんて企んでみても、彼女を求める気持ちが、その余裕を奪ってしまうのだ。本当に、彼女には困ったものである。いや、彼女の所為じゃなくて、僕に堪え性がないのかも知れないな。こんな僕を知ったら、彼女は呆れてしまうだろうか。

 きっと大人の包容力を期待して、僕に身を委ねてくれたのだろうから。それを裏切る様な真似は出来ない。

 恋なんて、幾つになっても出来るものではあるけれど。僕は彼女との恋を最後の恋にしたいと思っている。この年になって、「恋」なんて言葉は、ちょっと照れ臭いけれど。今、僕は「森脇珠子」に恋をしている。だから、彼女を失いたくない。

 舌で飴玉を舐る様に、彼女の小粒な突起を転がしていると、温かい薄められた葛湯の様な彼女の愛液が、僕の腹の上を濡らした。僕は、僕の身体の上でゆらゆらと揺らめいている、彼女の下半身に手を伸ばし、ぬるぬるに濡れたそこに指を這わせ、発展途上の蕾をキュッと指で摘まんでやった。

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