
おもちゃのCHU-CHU-CHU★(坂内龍弥 ルート)
第4章 In his arms
激しく抱き合った後、部長……じゃなくて、龍弥さんの腕の中で、目を閉じて乱れた息を整える。ちょっと、いや、かなり疲れた。だって、龍弥さんってば、激しいんだもの。イッたばかりでも、止めてくれなくて、直ぐまたイカされて。気持ちいいんだけど、今まであまり運動をしてこなかったアタシには体力的にキツイ。
直に触れる肌が気持ち良くて、温かくて。早く身体を回復させようと、深呼吸を繰り返している内に、疲れていたアタシはウトウトと微睡(まどろ)み始めていた。
アタシは微睡みながら、龍弥さんがアタシの頭を優しく撫でてくれているのを感じていた。こんな事をされるのは、子供の時以来だろうか。身体を繋げる前のアタシだったら、きっと「子供扱いしている」と思っただろう。だけど、今はそんな風には思わない。
だって、子供扱いしている人間に、あんなにエッチな事はしないと思うから。だから、龍弥さんがアタシの頭を撫でているのは、子供扱いではなくて、アタシを好きだと思ってくれているからなんだと、理解している。エッチの間中、沢山「好き」って言ってくれたし。
思い出すだけで、顔がニヤケちゃうよ。なんて、中で思っていると、現実のアタシは笑っていた様で。起きた時に、「楽しい夢を見ていたの?」と、龍弥さんに訊かれて、アタシは寝ながら笑っていたのだと知って恥ずかしくなってしまった。
