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上エッチ新幹線

第20章 財前浩平の事情①

「菜々子はセックスとイジメられるのと
どっちが好きなんだ?」
「どっちもしてくれなきゃイヤッ」

菜々子は俺の服を丁寧に脱がせる。

上半身裸の俺の身体を見た菜々子は
薄笑いをした。

俺の胸元には無数のキスマークが
残っていた。

昨夜温泉宿で俺が眠っている間に
成美が付けたものだろう。

成美は今日限りで見限る。

キスマークは独占欲の証としか思えない。

成美はおろかどの女であろうと
俺を独占することは許されない。

それにいい歳をした男が
キスマークで浮かれるはずがない。

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