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上エッチ新幹線

第22章 財前浩平の事情②

「あれが朋美の目当ての男か」
「そうよ」

男はこちらの様子が気になるようで
突き刺さるような視線を感じる。

「まさか朋美が噂のこれに乗車していた
とはね」
「慎之助くん目当てよ」
「どうするんだ?これから」
「どうって……浩平さんも私のあんな姿を
見たんじゃ一緒に居れないでしょ?」

自信はない。

きっとあの脳裏に焼き付いた
残像を思い出してしまう。

俺以外の男で感じている朋美を。

「そうだな」
「せっかくプレゼントされた最後の旅行よ。
楽しみましょうよ」

朋美は立ち上がると
俺の隣である窓側の座席に移動した。

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