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この引っ越しは子供ながらに
ただ事ではないと察知した。

だから慎ちゃんには
引っ越すことを隠した。

でも私のことを忘れてほしくない。

大人になって自由が利くようになったら
慎ちゃんに必ず会いに行く。

『慎ちゃんのお嫁さんになりたい』

そういった意味を込め
決死の想いで慎ちゃんに告げた。

もちろん今でも慎ちゃんと
結婚したいと思っている。

カレシも作らず慎ちゃんを一筋に想っていた。

慎ちゃんのお嫁さんになれると
信じて疑わずにいた。