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上エッチ新幹線

第26章 城之内麻琴の事情①

「……胸」
「そのデカい胸がどうした?」

やっぱり胸のせいだ。

「……もういい」
「デカいって言ったこと怒ってるのか?
褒めてるつもりだけど」

胸を馬鹿にされたことはあっても
褒められたことなど
ただの一度だってない。

褒めたふりして馬鹿にされているんだ。

「この胸のせいで……私は……」

涙が止まらない。

私の胸を馬鹿にしてきた人たちの罵声が
頭の中を駆け巡る。

「どうした?麻琴?」
「慎ちゃんも私の胸を気持ち悪いって
思ってるんでしょ?」

とうとう口にしてしまった。

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