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上エッチ新幹線

第30章 結城翼の事情①

ライバルというにはおこがましいが
弟分の俺が兄貴である慎之助さんに
追い付け追い越せの精神を持っていることを
きっと喜んでくれるだろう。

そして当の慎之助さんは
マコトのことに未だ模索中である。

俺にしか慎之助さんを救えない。

「マコトにとって別の男を知ることは
決して悪いことだとは思えません」

慎之助さんを一途に想っていたなら尚更だ。

「それは確かにあるな」

よしッ!もう一押しだ!

「その役目を俺にやらせてもらえませんか?
慎之助さんにも菜々子ちゃんにもマコトにも
決して悪いようにはしませんから!
勉強させてください!」
「その勉強っていうのがよく分からんけど。
翼に託してみようかな」

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