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上エッチ新幹線

第34章 伊原壮介の事情①

これ以上の会話を健太には聞かせられない。

「葉山……ごめん……」

ボイスレコーダーを取り出し
電源を切った。

「そういうことだったの。健太に頼まれた?
それとも壮介の意思?」
「……俺」

本当は健太に頼まれてしたことだが
せめてもの償いとして
俺自らの意思だと嘘をついた。

「じゃ、私を二度も陥れたことになるね。
下着泥棒と盗聴ね」
「本当にごめん」

この謝罪で下着泥棒も認めたことになる。

「でも録音に関しては私の同意があれば
盗聴にならないよ」
「そりゃそうだけど……」

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