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上エッチ新幹線

第39章 桐生彩乃の事情①

私の落ち度によって醜態を晒してしまい
慎之助との身体と心の距離が
縮まろうとしている。

『好き』

胸のつっかえはこれであり
取り除かれた気がした。

もう充分だった。

それなのに慎之助は私を抱き締めた。

『ずっと慎之助が好きだったの』

欲を出したわけじゃない。

慎之助とどうこうなろうなんて思ってない。

知ってもらいたかった。

「ごめん……彩乃の想いに気付かなくて……」

気付いてたらどうなったの?

私たち向き合えたの?

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