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上エッチ新幹線

第41章 桐生彩乃の事情②

「子供の頃が懐かしいでしょ?」

恥ずかしいはずなのに
自然と冗談を口にしてしまう。

「おまなぁ……俺の初めてをバカにするんじゃ
ないよ」

『おまえ扱い』が嬉しい。

「水鉄砲初めてなの?」
「潮吹かせたのも初だったりする。
あと、これもだ」

私の身体に刻まれたキスマークを
慎之助は指先でなぞる。

「くすぐったいよぉ……」

心もなんだかくすぐったくなる。

「無性に付けたくなったから」
「私も……爪で引っ掻いたの初めて。
痛かったよね?」
「全然。でも俺を傷ものにした責任とれよ」

冗談交じりのその言葉にキュンとくる。

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