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上エッチ新幹線

第41章 桐生彩乃の事情②

その言葉の先を追求したい。

でも『好き』という言葉を
もらっていない私に
その勇気はない。

「もっと傷ものにしたるわッ」
「じゃ、俺も遠慮なく」

じゃれ合いながらもお互いの身体に
なりふり構わずキスマークを刻む。

時には唇を重ねてみたり
お互いの性器に触れてみたり
舐めあったり……

この瞬間がずっと続けばいいのに。

時が止まってほしいと
これほど願ったことはない。

それなのに……

『間もなく上野駅に停車いたします』

無情にも車内アナウンスが流れる。

そろそろ終点の東京駅に到着してしまう。

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