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異世界での出来事

第3章 村人A

乙女心を揺するが、それぐらいでは折れない。

「婚約者にも見せたことがない肌を、なんでアンタなんかに見せなくちゃいけないのよ!」

怒り心頭で敷地から出ていった。

「やれやれ。」

龍之介が簡易テントで夢の中にいった頃。



村では。

(疫病神)と言ったお姉さんが、婚約者に向かって

「あの新人を懲らしめてよ。なんか、ムカつく!」

「わかったよエミリ、俺に任せときな!」

「やはり、頼もしいわハヤトは。」

青年リーダーと呼ばれるハヤトと、村で一番可愛いエミリが会話していた。

ハヤトが青年の副リーダーであるカケルに

「明日の夜の守衛は新人一人にさせな!」

「いいのかよ!一人はマズイだろー!いくらなんでも、農民一人では。」

「いいから、一人でやらせろ!」

次に、「セイヤ!」を呼び

「これを明日の夜、森に向かって投げろ!」

「これは!洒落にならないよ!アイツ死んじゃうよ!」

(魔物寄せ)をポケットに入れ、そう呟いた。

魔物寄せは、書いた字のごとく魔物が寄ってくる玉で、

この辺りの魔物は討伐隊で数は減少している。

それでも、この玉を使えば、4~5匹ぐらいはでてくるだろう!

そう予測していた。青年たち、それがとんでもないことになろうとは、この時には誰も知らない。





次の日、朝からナーシャさんの家に、果物と兎の肉を持って行った。

「おはようございます!真矢です!」

「はーい!ちょっと待ってください。」

玄関を開けてもらい中に入る。

ナーシャさんを直視出来ない。

部屋着?寝間着?そんな姿で対応するナーシャさん。

ノーブラで胸の形が、ハッキリ見て撮れる。

「ナイフありがとうございました。」ナイフを返して

「これはお礼です。」肉と果物をテーブルに置く。

「こんなにもらって良いんですか?」

「ナイフがなければ捌けませんでした。助かりました。」

あげた肉をさばいている。さまになっているなぁ!

胸元から見える双丘をチラ見しながら、すこし赤くなっているまな板を水で流す。

「便利ですね。その水。」

「生活魔法は使えますので。」

思いきって聞いてみた。

「ナーシャさんは、普段はどんなお仕事されているのですか?」

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