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異世界での出来事

第7章 つくるぞ!カントリーパークを

トビウオを拾って持って帰る。

ナーシャさんが子どもたちと数を数える学習が始まった。

作業台を片付けて、水洗いし、数え終わった魚を作業台に運ぶ。

魚を洗って、まずは羽を取り、普通の魚にする。

腹を割いて内臓を取り出し水洗い。

男の人に竹を取ってきて貰い、竹串作り。

見本を作って見せて。同じモノを作って貰うことに。

やっと、子どもたちが数え終わったようだ。

全部で72匹。

水洗いが済むと塩で揉む。

これは女性陣に任せる。竹串に刺して出来上がり。

焼き方をナーシャさんに教えて焼いて貰う。

スキアは竹串に刺すだけの仕事。

エミリも参加しているようだ。

暇しているのは子どもたちだけ。

子どもたちに2枚づつ羽を渡したら

腕を上下にしながら走り出した。

「飛べるの?飛ぶの?飛んじゃうの?」

本気で飛びたいらしい。


20匹ほど焼けたので、みんなでモグモグタイム。

最初は戸惑っていた村人たちだったが、俺が美味しいって

食べだしたら、ゆっくりではあるが食べだした。

久しぶりの魚に舌鼓を打つ。

塩が効いていていい感じだ。

「トビウオ美味しいねっ。」

子どもたちも喜んでいるようだ。

魚を食べ終わり、また、魚を焼く。

村の人たちにおすそ分けだ。

焼いた魚を笊に入れ、老人の家に配達に行く。

魚に水とお湯だ。体調の悪そうな人には牛乳も置いた。

「これは、余り物ですから代金はいらないんですよ。

これまでの物も代金はいりませんので、安心してください。

村に来たときに、野菜の種を貰ったお礼ですから。」

この言葉を繰り返しながら村を周っていたら、

この前、治療をした奥さんにであった。

貴族の屋敷からの帰りだと言うので、馬車に乗せて話を聞きながら身体の様子を見ることに。

(でも、身体の調子って???)

とりあえず、背中を擦ってみることにした。

やっぱり、わからん。

何も感じない。治癒石で治療するだけなので、どこが悪いのか検討もつかない。

腕輪を擦りながら、この腕輪に鑑定できる能力があればいいのに......

すると、腕輪がもの凄い光を発した。目が眩むような輝きをした。

奥さんも見ていたのでびっくりしたようだ。

右手では判らないが、左手で触ると、脳に直接知らせがある。

状態異常・持続性媚薬(薄)。

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