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異世界での出来事

第7章 つくるぞ!カントリーパークを

身体を拭いて、身なりが整ったので、トビウオ2匹と竹筒に水を入れた水筒をあげた。

治療費の事を言われたが、今回は要らないと丁寧に断った。

「この水筒があれば、病気にならないのですね。」

「そうですね。大丈夫ですよ。」

「元気な時には注射してもらえないんですよね。」

「まぁ、予防ってこともありますし、注射じたい害じゃないですから、いつでもいいですよ。」

「事前に防ぐのもいいですよね。また、注射してもらいに行きますのでよろしくです。」

そう言い残して帰っていった。

トビウオを見るとまだ残っている。

エミリの家が近いし、行ってみるか。

「こんばんは。」

「はーい。」

入口に出てきたのは、お母さんかな?

引き戸を開けると、走って逃げていった。

「あのー?」

今度はエミリが出てきたので「これ、おすそわけ。」

トビウオを3匹渡した。

トビウオを持って家族のところへ。

入口から家の全体が見えるので家族が居るほうを見ていたら

トビウオを持ってエミリが帰ってきた。

「お金が無いから買えないって。」

返却するように俺のほうにトビウオを突き出してきた。

「お金はいらないよ。おすそわけって言ったでしょ。」

また、トビウオを持って家族のところへ。

今度は、母娘でやってきた。

「ありがとうございます。最近は娘たちが狩りに行けないので困っていたところでした。」

「いいえ、こちらこそ娘のエミリさんには、お世話になっていますから。」

エミリが「うちは5人家族。」家族のほうを見ながら言ってくる。

エミリはうちでトビウオを食べているのだが.....

2匹追加してトビウオを渡した。

帰ろうとしたとき

エミリが呼び止める。

「うちの家、お水がほしい。」

桶を持って立っている。

桶に水を入れていたら、母親が桶を持ってきた。

「ありがとうございます。貴重なお水まで頂けるなんて。」

「いいえ、いいですよ。」

桶が一杯になったので、隣の桶に水を入れようとしたら

「こっちの桶には、お湯が欲しいの。」

母親がそう言った。

似たもの親子とはよく言ったものである。

この母にして、エミリあり。

桶にお湯を入れていたら、やはり5つの桶にお湯を入れさせられた。

エミリはうちで風呂に入っているはずなんだけどなぁ?

しっかりしている親子だった。

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