
天気予報の恋人
第1章 chapter 1
僕が連れてこられたのは、山奥の不思議な感じの建物だった
何なの、ここ…
寝泊まりすると言う場所は、ホテルみたいに綺麗なのに
その周りはただの土。…って言うか建物以外何もない
あるのは生い茂った木と、多分それを切って作ったベンチみたいなものくらい
ここに連れてこられても何をするのかなんて全く想像つかないし、どうして良いかも分からない
まして、知らない人ばかりの中で生活?
僕に一体どうしろって言うの?
そんなに
僕が邪魔だったの?
こんなとこに放り出したいくらい
僕は
いらない子供だったの?
…ねぇ、おかあさん
僕は
やっぱりいない方が良かったの?
