
天気予報の恋人
第1章 chapter 1
闇が深い?
何の話なんだろう
大人の難しい話は分かんない
だけど
…相葉さんなんか、僕と3つくらいしか変わらないのに
大人の話が分かるみたいで、何かちょっと、カッコいい
「俺が、かずの担当していいよね?」
ああ、やっぱり相葉さんは参加者じゃなかったみたい
何か良く分かんないけど僕の「担当」になってくれるって
…なんだろう、凄く嬉しい
この人は
おかあさん達なんかより、あったかい気がする
「かず、起きてるでしょ」
ポンポンと頭を軽く叩かれて、起きてるのがしっかりばれてた事を知った
だからもう、気まずそうに顔を上げるしかなくて
「ごめんなさい…」
やっぱり怒られるのかな
ちょっと怖くなって、相葉さんの顔をちゃんと見られない
「何謝ってんの?」
相葉さんがクスクス笑う
「大丈夫だからね」
それから
…凄く優しい顔を向けてくれた
