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「まーくん、優しすぎるよ
…自分だって、やめたくないくせに

なんでいつも、…いつも、自分の事を我慢するの？」


溜まっていた涙が溢れだした


「だって…かずを怖がらせたくなんか、ないんだよ」

「初めてだから…怖いだけ

…まーくんだから、平気だよ

……………だから」


声は震えているのに

必死に訴えようとするかずがあまりに愛しくて
可愛くて


俺は、背中に差し入れた腕に力を入れると
かずの体を引き起こした

向き合うように座るかずの足を開かせて
俺の腿に跨がらせる

上に乗せたかずは、すごく軽くて
…その軽さに驚いた


「まーくん…」

少しだけ、俺を見下ろす位置に来たかずが
真っ赤な顔をする

「もう、…止めないよ？」

もう一度、確かめるようにかずの顔を覗き込んだら


「絶対に…止めないで」

かずが俺を、ギュッと抱き締めてきた




再び、首筋に唇を寄せる

「…んっ」

啄むようにそこを辿って、かずの声を少しずつ引き出していく

耳許までそれを移動させて、息を吹き掛けると

「あ…っ」

…肩が、揺れた