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天気予報の恋人

第13章 chapter 13


ちょっと顔を赤くした先生が言ったその一言は
完全にまーくんをパニックに陥れた

「え、あ、な、…えーと…その…っ」

金魚みたいに口をパクパクさせて、言葉になっていない
…もちろん、俺もどうして良いか分からなくて
ひたすら小さくなってるしかなかった


「…お前たちの気持ちは知ってるから…

咎める気はないけどな、

…まあ、考えてくれ」


先生も、何て言っていいのか迷ってるみたいだった

でも、先生は味方をしてくれてる事が分かって
…少しホッとした

恥ずかしいのはとんでもなく恥ずかしいけど




「でもな、雅紀」

先生が、少し固い口調になる

「…分かってる」


突然変わった空気に、少しだけ不安になった






「さ、急がないと」

気まずくなりかけた雰囲気を壊すように、先生が笑ってみせた

「あ、かず急ご!」
時計を見たまーくんが俺を促す

「うん」
俺も残りのご飯を頑張ってたいらげた






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