天気予報の恋人
第13章 chapter 13
「おーっ来たなぁ」
にこやかな潤くんとリーダーを、約束の場所で見つけた
「時間通りだな」
リーダーが笑う
「翔ちゃんから言われてるからね」
まーくんは、先生には逆らえない
"逆らえるヤツはいないよ" なんてリーダーも笑いながら、二人が後ろに乗り込んだ
どこに向かうのか、何をするのか
全く聞いていないまーくんは、リーダーに言われるままに車を走らせる
知らない道を走らされてるまーくんに、話しかける事も出来ないから、ただぼんやりと外を眺めていた
「なあ、和也」
潤くんが、後ろから身を乗り出してきた
俺の後ろだったから、窓の方に顔をくっつけている
「なに?」
「今日、どこ行くか聞いてる?」
「聞いてない」
潤くんが溜め息をついた
「俺も、教えて貰えてねぇんだよ…」
「…まーくんも、知らないよ」
「マジで?」
「だから、リーダーが道案内してるでしょ」
俺と潤くんが、思わずリーダーの顔を見ると
リーダーは "なに?" と柔らかく笑った