天気予報の恋人
第14章 chapter 14
溺れた時の恐怖、まーくんまで助けようとして溺れかけた事は忘れられる訳がない
でも敢えてリーダーがそれを持ちかけるって事は
きっと何か意味があるんだと思う
「かず、無理はするな」
「まーくんがいるから、平気」
そう言って、無理して笑って見せたら
まーくんが俺を抱き締めてくれた
「今度は、絶対離さないから」
「…俺だって、落ちないよ」
目を合わせると、どちらからともなくクスクス笑う
そして
「楽しく過ごせるおまじない」
まーくんがフワリとキスをしてくれた
「行こうか」
まーくんが立ち上がって手を差し出した
「え、」
さすがに手を繋いでは行かれないと、戸惑ったら
「今は、小学生に戻っていいんだよ」
"原点回帰、でしょ"
まーくんが悪戯っぽく笑ってみせた
下に降りると、既にリーダーと潤くんがいて
…顔を真っ赤にした潤くんもリーダーと手を繋いでいた