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天気予報の恋人

第2章 chapter 2


「和也くん、ごはん食べに来ないから…心配してたんだよ」

先生が優しく笑う


だって食べたかったけど…行けなかったんだもん


僕が思わずチラッと相葉さんを見ると

先生は

「ああ…そういう事か」

ニコッと笑ったと思ったら



「…ふがっ!!」

いきなり相葉さんの鼻を摘まみ上げた


そしたら、動物みたいな声を出した相葉さんが飛び起きて、思いきり頭を降った



「何すん…っ!「雅紀が起きないから、和也くんごはん食べ損なってるんだけど?」」

ゴツン、と先生が相葉さんにげんこつをする

「いってぇな!」

頭を押さえて相葉さんがムキになる


相葉さんと先生のやり取りが面白くて

思わず僕は笑ってしまった



笑った僕を

相葉さんが目を丸くして見ている


あ…

笑ったら、いけないんだ

どうしよう、怒られる



「かず、良い笑顔だね」

相葉さんが嬉しそうに僕を見た



あれ?

怒らないの?


その声は、口に出てたらしい



相葉さんが僕の頭を撫でて


「今日から、いっぱい楽しもうね!」


…まるで太陽みたいな顔で笑ってくれた




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