テキストサイズ

天気予報の恋人

第2章 chapter 2



2日目も、当たり前のように一緒に寝てくれた

でも

今度は僕よりも早く起きていて



「おはよ!かず」

後から起きた僕に、にっこり笑ってくれたから


「…おはようございます」

初めて、ちゃんと返事が出来た



たったこれだけの事なのに

相葉さんはいちいち喜んでくれる

褒めてくれる


それが嬉しくて

僕も

少しずつだけど


頑張ろうかな…、そう思えてくるようになった




朝ごはんを食べた後は

相葉さんと一緒に川で遊んだり、木に登ったり

時には他の子とスタッフも一緒になって

鬼ごっこしたり


相葉さんも、他のスタッフも

僕達と遊ぶ時は全然手抜きなんてなしで

…むしろ

僕達より楽しんでるように見えた




何回か一緒に遊ぶうちに

1人の同じ5年生だと言う子と、仲良くなれた




僕より少し背が高くて、カッコよくて

でも笑うと何だか可愛くて



…僕とおんなじにおいがした

潤くん

初めての「友達」になった




ストーリーメニュー

TOPTOPへ