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天気予報の恋人

第16章 chapter 16


まーくんの言葉を聞くのが怖い

ずっと傍にいてくれる、って信じてたのに
…俺はまた見捨てられるの?

まーくんがいなくなったら、俺はどうしたらいいの?



まだ何も聞いてないのに、涙が溢れてくる

肩が震えるのを止められず、嗚咽が漏れないように必死に我慢するしかなかった


「お前…和也はどうすんだ」
リーダーが押し殺した声でまーくんに訊ねる

潤くんは、ただ成り行きを見守ってるだけで何も言わない

先生もまた、リーダーの言葉に黙って頷きを見せた




「かずも、一緒だよ」
淀みのない、きっぱりとした返事

その後に

「だから…翔ちゃん達にお願いがあるんだ」
ここで初めて、まーくんが俺の肩を抱き寄せた

「どういう事?」
先生が少し身を乗り出す

「アパート借りて、かずと暮らす

…親にも助けて貰っちゃうけど」


「ちょっと待て!お前、今までの話聞いてるだろ?!」

…初めて先生が、声を荒げた





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