テキストサイズ

天気予報の恋人

第18章 chapter 18


その日は、朝のあのまーくんの顔が頭から離れなくて
1日中、何をしても集中出来なかった

それこそ、小さな頃から好きなゲームすら
やる気が起きない


食欲も湧かないから、昼御飯は食べなかった

夕飯も、まーくんがいないなら食べなくていいや…


そんなんで、何も手につかないまま
ただ時間だけが過ぎていった



まーくんが帰ってきたのは日付が変わるちょっと前
俺が寝てると思って、家の中を静かに動いている

俺はと言えば、とりあえずベッドな中にいるけど
…全然眠れそうな気配はなくて

だけど起き出してみた所で、まーくんに注意されるのは分かってるから

息を殺すように、ドアの向こうのまーくんの気配をひたすら気にしていた

ドアが閉められているから、何をしているのかは分からない

ただ、何と言うか
空気がやけに重く感じていて

早くここに来て欲しいような
まだ来て欲しくないような

もどかしい感情に包まれていた

ストーリーメニュー

TOPTOPへ