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天気予報の恋人

第18章 chapter 18


それにね

ご両親見れば、普通に分かるでしょ
まーくんのご両親は、まーくんを愛してるんだから



もちろんいなくなって暫くは、俺も殆ど記憶がないくらい、脱け殻状態だった

いっぱい泣いたし、まーくんを憎もうともしたよ

いっそ死んじゃおうかとも思ってた



でもね
まーくんが生きてるって分かったら
気持ちが落ち着いたんだ


必ず帰ってくるから、待ってようって




「凄いな…」
リーダーがぽつり、と言った

「お前と雅紀って、本当に運命の出会いってやつなのかな



…雅紀も、同じような事言ってたぞ」


「…え?」

思いがけない言葉に、目を見開いてしまう

今、なんて言った?

ー…まーくんも同じ事言ってたって

確かに言ったよね?




「雅紀がいなくなった理由、知りたいだろ」

リーダーのこの言葉に
先生も、潤くんも
…そして自分も

緊張したのが分かった



「待って」
先に我に返った俺は、リーダーの口を止めて

「聞かなくていい」
すぐに、それを伝えた



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