天気予報の恋人
第19章 chapter last
どうせ俺の顔は割れている
近くにいたり、翔ちゃん達のとこにかずを戻したところで
…あの、親の事だ
何をするか分からない
それに何より、かずを守りたかった
だけどかずに言えば間違いなく離れる事を拒否するだろうし
俺だって、離れられなくなる
だからあの日
かずを見送った後
そのまま俺はかずの前から消えたんだ
長くても1年ちょっと
かずの事は再び翔ちゃんたちに託されたけど
正直、気が狂いそうだった
かずの取り乱した様子や、泣いている姿、昔のような無気力な目
一方的な情報が入る度に、何度無理矢理でもかずを拐いに行きたいと思ったか
……俺の性格を良く知ってる俺の親と翔ちゃん達は『雅紀ならやりかねない』と、しっかりそう簡単には帰れない『北海道に住むばあちゃんち』に俺を行かせたんだ
大学は、休学した
北海道では、親戚の乳牛の世話をさせられてた
…それこそ、本当の目的はこれじゃないのか!?ってくらい働かされたけど