天気予報の恋人
第19章 chapter last
月日が経っても、かずを思わない日は1日だってなかった
そして、翔ちゃんや親からの報告を貰ってるうちに
気持ちが段々と落ち着いてきた
俺とかずは繋がってる
…絶対にまた一緒にいられる
何の根拠もないのに、お互いがそう思って
今をやり過ごしていたんだ
かずは、俺が必ず帰ってくると信じてる
それはただの1度も揺らぐ事のない自信に溢れていたと聞いた
…俺だって同じだよ
俺達は『運命』で出会ったんだ
かずは待っててくれる
…そんな自信を持ってた
そしてかずが20歳を迎えた日
かずがようやく『自由』を手に入れた日
俺はかずの許へ、戻れたんだ
そして
今までと変わらない
「おかえりなさい」
これでずっと、もうかずと離れなくて良いんだと
喜びを噛み締めた瞬間だった