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天気予報の恋人

第4章 chapter 4


かずがここに来たからって

特別何をする事もない


ただ

のんびりと過ごす時間の方が多いくらいだ


夕方に、翔ちゃんが帰って来てから

外食するのは、何となく決まりみたいになってはいるけど


かず自身も、あまり外には行きたがらないから

ちょうど良いのかもしれない



カーペットの上で足を投げ出して座っていると
かずは必ずその間にちょこんと入ってくる


そして俺の腕を取って、自分の前に回した



「もう、中学生だろ」

まだまだ小さな子供みたいに甘えてくるかずに

クスクス笑った

「いいじゃん…ここだけの事だもん」


ちょっと拗ねたように言うかずは

あの頃と何も変わらない


俺だけに、心を許してくれている

純粋に慕ってくる



「…っ」

寄り掛かったかずの髪が

俺の顎を擽った


その瞬間の

ふんわりした匂いに

思わず息を飲む


まただ…

何でこんなに

変な気持ちになるんだろう


「まーくん?」

固まった俺を不思議に思ったらしいかずが

顔を傾けて、俺を見上げた


その上目遣いにさえも

顔が熱くなる


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