テキストサイズ

天気予報の恋人

第4章 chapter 4




夕方になって

先生が帰って来た


「お、和也来てるな」

今日はリーダーが一緒で

先生より先に

僕達のいるリビングに

顔を見せた

リーダーは、僕を見るなり


「わっ!」

楽しそうに、グチャグチャに髪を撫で回す

固まってる僕を見る目は、すごく優しい


…だけど、まだ慣れない

こう言うスキンシップは


「もー…リーダーってば、かず固まってる」

まーくんが、助け船を出してくれた


「ショック療法ってやつ?」

リーダーが楽しそうに笑う



「まーったく智は…」

後ろから、先生が呆れた声を出した



「かず、おいで」


まーくんが、手を伸ばしてくれて

僕はすぐにその手を取った

すとん、と隣に座ると

まーくんは

「大丈夫だよ」って優しく笑ってくれる



リーダーも、先生も

好きなのに

優しいのは分かってるのに


やっぱり僕は

まーくんの傍がいい


それを分かってくれてるまーくんは

不思議な人だなって

いつも思う。




ストーリーメニュー

TOPTOPへ