天気予報の恋人
第6章 chapter 6
先生の家に着くと
すぐにテーブルのある所に座らされた
目の前には、いつものりんごジュースが置かれる
…でも、とても飲めるような雰囲気じゃなかった
「和也」
リーダーが僕を見る
「…はい」
僕は顔を上げて、リーダーを見た
「これから話す事、お前には辛いかも知れないけど…いいか?」
覚悟はできてる
リーダーの目を見て、しっかり頷いて見せた
潤くんは
僕とおんなじで…親に冷たくされていた
違ったのは
親に対して、やり返した事
家で、思いきり暴れたら
親は怖がって、施設に潤くんを入れた
そしたら潤くんは
力で押さえつける事が当たり前になってしまって
周りから舐められないようにと
まず見た目を変えてしまったらしい
…それが施設でも、問題になっていて
先生達の所に
施設の人が、相談に来ているらしい
そして
誰か、友達はいないかと聞かれた潤くんから
…僕の名前が出されたらしい