天気予報の恋人
第6章 chapter 6
最初は
サマースクール以来、会っていないから
会わせるつもりはなかったらしい
だけど
潤くんが、僕の事を覚えていて
一回だけ
「会いたい」って言った…
それを聞いたリーダーが、先生に言って
僕を会わせようと考えた
「…まあ、こんな感じ」
リーダーが、眉を下げた
困ってるような、…そんな顔
「和也、会ってくれる?」
「僕、会うって…言ったよ」
「…そうだよな」
…本当は、少し怖い
でも
自分で会うって決めたんだ
逃げちゃダメだ
潤くんが、会いたいって言ってくれたんだから
「かず、俺も行くから」
「いや、雅紀は待て」
「何で!こないだはいいって言ってただろ?!」
リーダーが、真っ直ぐにまーくんを見る
「考えてみたら、…潤は1人なんだ」
「え…」
「和也みたいに、傍にいてやる奴がいないんだ」
「…って言っても、こいつは効かないと思うよ?智」
ずっと黙っていた先生が、苦笑いを浮かべた