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エロース …ときめき探求物語

第10章 感情入れちゃダメっ!!

満が帰途についたのは
夜の10時半を少し越えていた…。

――お腹すいたなぁ…

満はギュルギュルと空腹を訴える
お腹の音を聞きながら
地下鉄に揺られて帰宅した。

と…
マンションの部屋のノブに
なにかが引っ掛かっているのに気がついた。
紙袋である

満はそれをノブから取り外して
中を覗いてみた…
中には
クッキーと手紙が入っている

―――何?誰?

満はその手紙を取り出して
部屋に入りながら
封筒をあけて手紙を読もうとした。

『あ…』
手紙とクッキーを届けてくれたのは
昼間の潮富貴子【シオ フキコ】だった。


……………………………………………………

今日は
特別なご配慮ありがとうございました
おかげて健太も
たいそう喜んでました。

つまらないものですが
お受け取りください


          205号室   潮    
………………………………………………………


あ…!!
潮さんって
同じマンションだったんだ
気づかなかったよ…

満は単身赴任の自分の住む
真下の部屋が富貴子の住む家だという偶然に
苦笑いをした。

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