テキストサイズ

エロース …ときめき探求物語

第2章 重さからの逃避…

満と竜也と美空は
軽く飲んだあとで店をあとにした。

『じゃあ俺、明日は朝早くから食材の仕入れ農家回りっすから、ここで失礼しま――――す!!』
ほろ酔い気味の竜也は
店を出たあと
そう言って駅の方へと歩いていった。

満も
美空とともに
地下鉄の駅をめざして
歩き始めたが
その時…
美空がキャっ!!と叫んでよろけて
満にもたれ掛かった…。

『アチャ!! ヒールがぁ~』
美空のヒールが見事にポキッと折れた上に
軽く足首を捻ったのか
歩けなくなったのだ…。

『すみませ―――ん。なんとかタクシー拾って帰りますから、ここで失礼します』

ばつが悪そうに
美空が満に言った…。

『大丈夫か? じゃあタクシー捕まえてくるよ。ここに居るんだよ』
と満は大通りに出て
美空を乗せるタクシーを拾いにでたが
運の悪いことに
その夜はなかなかタクシーが捕まらないでいた…

弱ったな…
そう感じ始めた満の背後から

美空の悲鳴が聞こえた!!
振り向くと
美空が酔っぱらいの中年親父たちに
絡まれていた…。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ