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エロース …ときめき探求物語

第11章 夏の夜のアヤマチ …隠されてたトラウマ

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ここは神の空間


『おおっ…。なかなか咲は性格のいいけなげな子じゃねえか』
とパトスは
豊と咲の行為を見つめながら
エロースに囁いた

『咲ちゃんは、いい子だよ。いつも自分の至らないとこを克服するために一生懸命…。咲ちゃんは豊とのことがあって、結婚直前まで…満に抱かれるまでは男性を知らなかったんだよ』
とエロース

続けて
『だから、そんな咲ちゃんが、満の本心が求める、濃厚な行為についていけなかっただけで、嫌じゃなかったんだよ…きっと。  なのに満はダメ男だから、だんだん咲ちゃんから身体を遠ざけて、心も逃げはじめて……』
と心中を語った。

パトスは
『そうかもな…。あの満は、体裁だけを整えて無理してるよな…。だから大阪では本性出しまくりで弾けてるさ。ただ、満も最近では咲を求めてるんだぜ。身体も心もさ…』

この前の満と富貴子のエピソードを
思い出しながら
エロースの言葉に答えていた

『あら、そうなの?  …じゃあこの豊との間のトラウマを咲が乗り越えたなら……』

『ああ… 咲と満は本当の意味で、なんでも分かりあい、分かち合える夫婦になれるかもね』

エロースとパトスは
咲と豊の行為を
神の空間から
力を入れて見守った

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