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エロース …ときめき探求物語

第11章 夏の夜のアヤマチ …隠されてたトラウマ

『咲ちゃん…。またいつかね』

『ユタカ。今度また奥さんになるひと連れてきてね。 あのね…ユタカはいつまでも私の【優しいお兄ちゃん】だよ。 満にもあってほしいな。』

『咲ちゃんに勇気をだして、会いに来てよかった。やっと14年間止まってた時間が前に進んだ気がするよ』


豊と咲は
握手をして別れた。



*******

ここは神の空間


『よかった~』
エロースは
その場にへたりこみながら
そう呟く

『ホントだよな……』
パトスも
その場に腰をおろして
安堵のひとことを漏らした


『あれ?あんた自信満々だったんじゃないの?』
とエロース

『バーカ。俺もお前とおんなじ半人前の見習い中の神だせ!!あんなのハッタリだ…』
とパトス


エロースとパトスは
お互いの半人前さ加減に
つい滑稽さが込み上げて
お互い苦笑いをした


『さて、咲と満がこんど向き合ったとき、どんなことが起きるのか楽しみなような、不安なような… まああんたも私も、あとひと息で任務完了かな?』
とエロースは
パトスに呟いた

『いや、ここからが、クライマックスさ…』
パトスは
エロースにそう返した


そして
咲の家の真上に作られていた
神の空間は
キラキラの光と紫の煙がまざりあうような
反応を見せたかと思うと
消滅した。


*******

そして咲のあしもとに
エロースからメッセージカードが舞い降りた

【咲良咲トキメキ度85% 満タンまであと少し】

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