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エロース …ときめき探求物語

第12章 追いかけてヨコハマ…

相武巧【アイブ タクミ】
80歳
60年前に屋台からスタートした
ラーメン屋をたった一代で
全国展開するラーメンチェーン店に
発展させた男である

ちょうど10年ほど前に
娘である相武郁代【アイブ イクヨ】の婿養子
相武濃【アイブ アツシ】に店の経営を託して
隠居生活に入った

隠居生活の最高の楽しみは
メンズリラクゼーションのテオーリアという店の
常磐広子【トキワ ヒロコ】からの
マッサージであり
時折
広子が施してくれる
回春マッサージであった

しかし…
数年前に巧は加齢による衰えにより
娘夫婦から
特別老人ホームへ入所をさせられた

『ここがワシの… …終の棲み家か……』と
入所後には寂しさが込み上げたが
広子に出張でのマッサージを依頼したら
快く広子は月に2~3日
横浜まではるばる訪れてくれて
今までと同じように
そのうちの1回は
回春サービスを施してくれていたのだ…

だが
数か月前…
広子は交通事故にあい
出張マッサージは途絶えた
いまだに広子は
長い距離を歩くのがつらいというのだ

『……さびしいのぉ』
巧は時折
そう漏らすようになっていた

そんな巧のもとに
広子から電話連絡が入ったのだ……。

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