テキストサイズ

エロース …ときめき探求物語

第1章 探求したい!!

あっといまに
今日も1日が終わる…

咲きは
『お疲れさまでした~』と
弘子と雪に挨拶をして
そのままショッピングセンターで
夕飯の食材を買いそろえて
いつもと同じように
自転車に買い物袋を乗っけて
家路につく…。

オレンジピンクの夕日が
春の夕焼けを綺麗に作り出していた。

『綺麗だなぁ…』
咲は夕焼けを眺めて
そう呟いたあと

むかし
満が
『夕日も綺麗だけど、それを眺めて瞳がキラキラしてる咲のほうが綺麗だよ!!』
と咲を見つめて
キスをしてくれたことを
咲はふと思い出した。

結婚したばかりの頃は
あんなに人前でも
かまわずにキスしてくれたのに…

――――あ!!
またそんなことばかり
思い出して…………。

咲は自嘲ぎみに笑いながら
自転車をこぎ始めた。

キコキコ…
キコキコキコキコ………
    ( ………いのかい? )
キコキコキコキコ…
キコキコキコキコキコキコキコキコ……………
    ( ………しいのかな? ……ねえ……)
キコキコキコキコ…キコキコキコキコキコキコキコキコ……………
    (寂しいのかな?…
       …ねえトキメキたいのかい?)

――――えっ?

咲の耳にペダルをこぐ音に紛れて
可愛らしい声で
咲きに向けて囁きかけるような
声がするのを感じて
慌てて自転車をこぐのをやめたら

――――キラキラキラキラ~
なんだか眩しい光が
咲を包み込んだ!!

ストーリーメニュー

TOPTOPへ