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エロース …ときめき探求物語

第6章 キスの達人 

手で口を塞がれながら
鼻を辰蔵にすっぽりと口に含まれた咲…

辰蔵は息ができずに
次第に眉間にシワを寄せて苦しげな表情の
咲の鼻の穴に舌を挿入し
さらに
唾液を鼻の穴に注ぎ始めた。

―――ウグッ!!イヤだ!!こんなのキスなんかじゃない!!

そう感じた咲に
辰蔵は
口のなかに含んでいた咲の鼻から
唇を離しながら
口を塞いでいたても咲からはなした

息苦しさから
解放された咲の口と鼻から
いっきに酸素が咲の体内に入り込んできたが

鼻からは
辰蔵の注ぎ込んだ大量の唾が
咲の気管に入り込んで
咲は噎せかえった………。

―――ゲホっ!!ゲホゲホ!!

咳き込む咲に
今度は
優しく唇が触れるか触れないような
軽いキスの雨を
辰蔵は咲に降らせた……。

―――あん………。
なに?この激しさと優しさの強弱!!

咲は緩急のついた
辰蔵のキスに
身体の芯から
愛しさと
切なさが堰をきるように溢れだしてくるのを
感じた………。

そして
その溢れんばかりの感情の波の中で
咲の呼吸は激しくなり
頭のなかが真っ白になり

ピクン…
ピクピクと
小刻みに身体を震わせながら
意識を失い
辰蔵の腕のなかにだかれて
しばらく記憶を失った………。

咲の人生で
初めてイクということを実感した瞬間だった。

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