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びゅーてぃふる ❦ ふれぐらんす【気象系BL】

第6章 ブラコンですが、何か?








温かい温もり
僕の大好きな匂い
この香りは… しょーくんだ…
そろそろと目を開けると


「なんでっ…?!」


しょーくんの腕の中に、僕は居た
腕枕でガッチリホールドされてる

いつの間に帰ってきたの?!
ってか、なんで僕のベッドで一緒に寝てるのっ?!

付けっぱなしだった筈の部屋の電気は消えていて
ベッドの上でしっかり布団まで掛けて…


「んっ… 雅紀…?」

「しょーくん、あのっ…おか、えり…」


もっと他に言う事あるのにうまく言葉が出てこない


「ん。ただいま」


眠気眼のしょーくんがふわっと微笑って
僕の頭をポンポンと撫でた


「雅紀、もう起きるか?
俺もーちょい寝たいから部屋に戻る…」

「やだっ!」

「え…?」

「…ずっと、しょーくんの帰り待ってたんだから…」

「ごめんな、遅くなって」

「寂しかったんだからっ…!」

「ごめんて…」



「しょーくんの事が、好きなんだっ…」



言ってしまった。
とうとう…


「雅紀…」

「ごめっ… ごめんなさい…」


兄弟なのに
男同士なのに
こんなのおかしいってわかってるけど


「顔、上げて?」

「やっ…」

「まーさき?」

「嫌いに…ならないで、僕のこと…
気持ち悪いって思ってるかもしれな…」

「おんなじだな」

「えっ…?」


驚いて顔を上げると
愛おしいものを見る目で
しょーくんが僕を見つめていた


「俺も雅紀が好きだ」

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