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びゅーてぃふる ❦ ふれぐらんす【気象系BL】

第6章 ブラコンですが、何か?










「デレ過ぎててキモい」


風ぽんが冷めた目で僕を見ながらはーっと溜息をついた


「分かりやすすぎるんだよ、雅紀は」

「なっ…なんの事だよっ!」

「上手く行ったんだろ? 翔くんと、」

「へっ?! ちょっ、風ぽん何言ってんの!」


必死で隠そうとする僕に
『ま、これで俺も安心だ』なんて微笑って言うから
僕も思わず『ありがと』なんて言っちゃって


「俺の前でノロケんなよ?」

「しないよ、そんなことっ…!」




あれから。
毎晩のようにしょーくんの部屋で一緒に眠るようになり
おはようとおやすみのキスは欠かさずしてる
ただ側にいてギュッと抱きしめ合うだけで
これ以上無い位、幸せで…
それなのに


「ところで、どーなのよ?」

「…何が?」

「何が?って、前に『恋人同士って何するの?』って聞いてきたのは雅紀だろ?」


…そう言えば、そうだ
しょーくんに彼女が出来たらって思ったら
風ぽんに確かめずにはいられなかった


「したの?」

「した、って何を?!」

「だーかーら、『チューのその先』だよ」

「その先…
バカッ! 何言ってんの!そんな事…!」


する訳、
出来る訳…ないじゃん

僕達、男同士だよ…?

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