
びゅーてぃふる ❦ ふれぐらんす【気象系BL】
第6章 ブラコンですが、何か?
「そんなことだろーと思ったよ
後押ししてやりたいとこだけど、残念ながら男同士の知識はないからなぁ
誰かそーゆーの知ってそうな奴…」
「いい、いいっ! そんなのいいからっ!」
「そう?
ま、そーゆーことは二人で乗り越えていかないとだしな」
頑張れよ、と僕の肩を叩いて
風ぽんは自分のクラスへと戻っていった
「雅紀? 具合でも悪いのか?」
家族で食卓を囲んでいる時に
隣りに座るしょーくんが僕の顔を覗き込んで言った
「あら、ほんと。お箸進んでないわね?」
「どうしたんだ? 雅紀」
父さんや母さんまで心配しだすから
「何でもないっ…
ごちそうさま。 お風呂入ってくるね!」
しょーくんの顔もまともに見れないまま
僕は逃げるように風呂場へと向かった
「キスのその先、かぁ…
そんなこと言ったってなぁ…」
どんな事をするのかくらいはなんとなくだけど知ってる
でもそれはあくまでも男女間での話で
同じ事を男同士で出来るのかは疑問だった
…そもそもしょーくんはどう思ってるんだろう
僕とそんな関係になりたいって、思ってくれてるんだろうか
それとも…
