テキストサイズ

びゅーてぃふる ❦ ふれぐらんす【気象系BL】

第1章 かりそめの遊艶楼


「待っていても宜しいのですか…?
夢を持って生きても…良いのですか…?」

「あぁ。
約束する
何年かかっても必ず、迎えに来るから」

「翔っ…翔様っ…!
お待ち申し上げております…
ずっと…ずっと…」


「口約束は約束とは言わないんだったよな?」


涙が止まらない
嬉しくて
嬉しくて…


「どうやるんだった?
約束の交わし方」


「口付けを…」


「そうだったね。
じゃ、和也
約束だよ…?」

「はい…」


目を閉じると
翔様の唇と僕の唇が重なった


「んっ…」


甘い、甘い
口付けで交わす約束は
涙の味がした



「このまま…」

「うん…?」


「このまま、抱いてくださいませ…
この身体に翔様の証を刻んで欲しいのです…」

「俺も…
和也に愛を注ぎたい」




翔様の指が
唇が
熱い舌が素肌に触れる度
異常な程に身体がビクビクと揺れる


「ぁっ、ぁっ…翔様っ…!」

「和也…!
愛してる…
愛してるよ…」

「僕も…愛しております…!」


熱く勃ち上がった中心からは
透明な蜜が次々と溢れ出して滴り落ちる

中心にも蕾にさえもまだ触れられぬうちから
どうしてこんなにも身体の主張が止まらないのだろうか


「はっ、はっ… ぼっ…僕はどうかしてしまったんでしょうか…」

「それだけ俺を求めてくれてるってことだろ?
こんな嬉しいことはないよ」


翔様が優しく微笑みながら
汗で張り付いた僕の前髪を梳いた


「お恥ずかしいです、僕だけこんな…」

「和也だけじゃないよ?」


翔様の右手が僕の左手を包み
ほら、と進めた先には
はちきれそうなほどに張り詰めた翔様の熱い塊


「ずっとこうしたかった…
向こうにいる間も
毎日、毎日、和也を想ってたんだよ」

「翔様…」


ローションを纏った翔様の指が深く蕾に入ってくると

「ぁあああっ…!」

大きな快感の波が押し寄せて
それだけで達してしまった


「はぁっ…はっ、もうっ…! 待ちきれません…!
翔様がっ、欲しいっ…」

「俺も和也が欲しいよ
一つになろうね…?」


丁寧に解してくださり
そこはもう、翔様を迎え入れたくてたまらずヒクヒクとし
達したばかりの中心も直ぐに熱を持ち始める


「和也…!」

「ぁっ…! んんっ…!」


深く深く
どこまでも貴方と繋がっていたいのです、翔様…

ストーリーメニュー

TOPTOPへ