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タヌポエスケッチブック

第26章 わんぱく

わんぱくでもいい、たくましく育ってほしい。
そんな両親の願いどおりにわんぱくに育った。

子供の頃はいろんなところを駆け回り、時には危ないこともして生傷ばかりしていた。

痛い~、痛いよ~と泣き叫ぶボクに母親は、もう、何をやったのよとか怒りながらも優しく手当をしてくれた。

沁みるけど何だか安心できる一時だった。

大人になった。
結婚をした。

あちこちの女のところに駆け回り、危険な火遊びをしてしまう。

時には病気を伝染されて性病になることも。

痛い、おちんちんが痛いよ~。

泣き叫ぶボクに妻は鬼の形相で、どこで何をしたらこうなるのよと厳しく詰問する。

おちんちんは沁みるし、修羅場の時間が待っている。

わんぱくでもいい、たくましく育ってほしいという両親の願いには応えられているのかな・・

お~、痛い、痛いよ~

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