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【銀魂】神楽総受け 短編集

第2章 【沖神】巡り巡って ※死ネタ


神楽「うっ...うぁ...おぎ...だっ....!」

醜い姿で、私はアイツの名前を呼び続けた。
すると、10分くらい経った頃、やっと声が届いたのか沖田が微かに目を開け最後の力を振り絞る様に口を開いた。

沖田「かぐ...ら?」

神楽「っ!!おきた!おきた!!」

沖田「うる...せぇ。つーか...てめぇ...なんて顔、してんだ...。」

神楽「だって!だって!沖田がっ!」

沖田「てめぇに.....はっ.....そんな顔は似合わねぇ....いつもみてぇに....能天気..に...笑って....なせぇ。」

神楽「うるさいアルッ!お前だって...お前だって!そんな事言う奴じゃないダロ!いつもみたいに憎まれ口叩いてろヨ!また....前みたいに2人で笑うアル!」

沖田「はっ....悪りぃな。.....それ..は...約束できねぇ...。...俺ぁ...もう...長くねぇみてぇなんでさァ。」

私は、こいつの口からそんな事聞きたくなかった。最後まで足掻きもがいて生きていて欲しかった。もいろん、私の隣で。

沖田「神楽..には.....迷惑...かけたなァ。...殆ど..喧嘩しか..してねぇけど.....ははっ...。てめぇに...看取られる..事になろうとはな......。」

神楽「うるさいって言ってるダロ!!お前は私なんかに看取られたりしないアル!生きるんダロ!ゴリラを...お前らの大将を守るんダロ!!だからっ、お前はこんな所で死んだりしないアル!だから、お願いだから...私を置いて逝くなヨ....。」

沖田「なんなら......てめぇも...一緒に...くるかぃ?.....なんて...な....冗談でィ。.....神楽は....元気に....行き...な..せェ。.....てめぇが....死ぬまで....うえ..で..見守ってて....やり...まさァ。」

神楽「ふざ....けんな...ヨ!まだ...死ぬナヨ!おきたぁっ!!!」

沖田「神楽!......好き..でさァ...。お前を...神楽..を...好きに..なれて...俺ぁ...幸せ者...でィ...。」

神楽「私も!私も沖田がっ、総悟が!大大大好きアル!私も...幸せヨ?」

二人共、涙で顔を濡らして。手を、取り合って。最期の時を、噛みしめる様に。見つめ合いながらゆっくり言葉を紡いだ。


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