【銀魂】神楽総受け 短編集
第2章 【沖神】巡り巡って ※死ネタ
沖田「だから....神楽。..お前は...違うヤツ..見つけて...幸せに...なりなせぇ....。お前なら...きっと...すぐに..いい人が...見つかるぜぃ。」
沖田は無理やり笑顔を作って、くしゃっと笑った。
私は、イヤイヤと首を振った。
神楽「そんなこと、しないアル。生涯、私が愛したのは総悟だけネ。私の心はずっとお前にあるヨ。」
沖田「嬉しい事....言って....くれ..る..ねィ...。」
神楽「もちろんネ!だって、私は...お前が生涯愛した女ダロ?」
沖田「あぁ.....。そうだ...った..ねィ....。」
そう言って、沖田は最期に本当の笑顔を見せてくれた。
沖田「かぐ..ら....。」
神楽「うん。」
沖田「あり....がとう......。——————」
ピッ—————————
神楽「....っ...!こちら...こそ....!」
電子音が無機質に病室に響く。この時、私が人生で初めて愛した男。沖田総悟の人生は幕を閉じた。
その後の人生で、私は誰とも付き合わなかった。というよりも、誰にも気持ちが向かなかった。私の中には沖田だけだから。
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時は現代。
散々に降り注ぐ太陽のした。
オレンジ色をした髪の毛を耳の後ろで2つの団子を作った少女は、かけていた。
「やばいアル!もう、待ち合わせ時間になっちゃったネ!」
いつもより少しだけオシャレをしたため、彼女は彼氏との待ち合わせに遅れそう....いや、遅れているのだ。
彼女が駅前のモニュメントに着いたのを先に来ていた彼女の彼氏であろう男がため息をついてダルそうに口を開いた。
「待った?!」
「待ってねぇ......とでもいうと思ったか!ば神楽。」
神楽「なんだと!?そこは、待ってないっていうところアル!ほんっとダメアルナ。」
神楽と言われた女は頬を膨らませ、悪態をついた男を叱る。
「うるせぇ。」
男は面倒くさそうに、溜息をつきながらどこか楽しそうで、幸せそうだった。
神楽「ほら!早く行くアルヨ!総悟!」
神楽は沖田の腕を力一杯引っ張った。
沖田「へいへい。神楽は元気だねぃ。」
二人は幸せそうに、歩いていく。今度は離さない様に手を繋いで。
時は巡り巡って、再び導く。
fin