君がいるから~Sweet Life~
第7章 i
「そう育てたのは誰ですか」
「もう…止めなよ!」
ほっといたら止まりそうにない親子だ
俺は業を煮やし、 翔ちゃんの口を塞いだ
「あ、あらごめんなさいねぇ」
先に、おばさんの方がちょっと恥ずかしそうに頬を染めた
「いえ…」
改めて姿勢を正して、おばさんの話を聞いた
週末まで待つつもりはあったけど、おじさんがショックで寝込んでしまったらしい
それで、いてもたってもいられなくて
ここに来た…んだけど
「出来ちゃったもんは仕方ないだろ」
翔ちゃんに相談って、意味あるんだろうか
だって翔ちゃんって
自分にとって相手が誰だろうと「興味」がなければとことん他人事だし
…今の翔ちゃん、ハッキリ言って
俺しか見えて、ないし///
「そうだけど…」
おばさんが恨めしそうに翔ちゃんを見ている
「修が選んだ人生なんだから、ほっとけよ
…孫は、可愛いかもよ?
それに
俺は孫は見せらんないから」