君がいるから~Sweet Life~
第7章 i
「俺は智じゃなきゃ嫌なんだから、そんな事考えないで?」
ね?と微笑む翔ちゃんに嘘はない
「それにさ、近くに同じのがいるんだから心強いだろ」
「え?」
「雅紀と二宮」
思わず吹き出してしまった
確かにね
悩んでも、相談相手が近くにいるわ
好きだから、翔ちゃんと一緒にいるのを選んだのは俺
…それだけを大事にしよう
まあ、そもそも俺
そこまで子ども好きな訳でもないし
「ねぇ、智」
「ん?」
「もう1つ、良い事もあるよ」
ニヤリと笑う翔ちゃん
…なんか、邪悪だぞ
「何が…?」
聞きたくない気もするけど
聞かなきゃ聞かないでそれも気になる
「どんだけナマでやっても妊娠の心配がない」
…そんなとこだろうとは思ったけど
ホントにそのままだった
「変態!」
翔ちゃんを睨み付ける
「だって、ホントの事だろ」
平然と言うあたり、腹立つ
「あれは後が大変なんだよ!!」
翔ちゃんは知らないんだ、あのツラさを…
あ、そうか!
「じゃあ、翔ちゃん一回下になってよ!
…そしたら、分かるだろ?」