君がいるから~Sweet Life~
第8章 f
「早くあっちの住むとこ探さなきゃね」
まだ涙は止まってないまま、智を見つめた
「距離があるから、中間を選ばなきゃ」
智も俺を見つめる
「忙しくなるね、これから」
俺がそう言ってから
「「頑張ろうね!」」
見事に二人同時にハモって
お互いで泣き笑いになった
「ご飯、食べよ!」
「うん、腹減ったー」
「ビール飲む?」
「もちろん!」
智が着替えて来るのを待って
冷蔵庫から冷えたビールを取り出した
「…後の問題は」
「雅紀、だね」
「ま、二宮がいるから大丈夫だろ」
「多分一暴れはすると思うけど」
智が苦笑した
「後は二宮に任せればいいよ」
「にの、大変だな」
なんて勝手な事を言いながらも
多分今までで
一番幸せを感じた時間だった
ありがとう、智
やっぱりお前が俺には必要だよ