君がいるから~Sweet Life~
第2章 w
「ん…?」
今にも寝そうな目
でもまだ、寝かさないよ?
「いい加減吐け」
「は?」
主語がないのは、俺の悪い癖
翔ちゃんが「?」になるのは良く分かる
「朝の不機嫌の原因だよ」
今度はちゃんと分かるように伝える
翔ちゃんは「ああ…」と言うと
視線を天井に向けた
「忘れた」
「はぁぁぁぁ?」
んなワケあるか
何、この期に及んで嘘付くんだよ
「嘘つくんじゃねーよ」
「…だから忘れたんだって」
翔ちゃんが背中を向けた
「ご飯もまともに炊けないくせに」
「それ、関係なくない?」
…確かに
でも、元々はそこだろ
失敗したくせに、逆ギレして…からの1日が始まったんだから
「言えよ」
「だーかーらー…忘れたんだって」
もう!
頑固だなぁ…
だったらこれならどうだ
「俺にも…話してくれないんだ…」
背中にくっついて、いじけたフリをしてみた